DSIXに使われている三洋OSコンの頂上部にグリーンカーボランダム16番というものが接着されていますが、柴崎氏
からこのグリーンカーボランダム16番の情報を頂きました。
ケミコンの頂上部にグリーンカーボランダム16番を接着すると、音がより滑らかになり、弦楽器はより艶っぽく、女声ボ
ーカルはより色っぽくなります。
ただ、その変化は僅かですので、グリーンカーボランダムなしの音で満足されているのならば、敢えてつける必要はないでし
ょう。
でも、グリーンカーボランダムを付けた音を一度聴いてしまうと、グリーンカーボランダムなしの音がザラついた感じに聞
こえて、我慢できなくなります。
オーディオというのは、少しでも良い音を体験してしまうと後戻りできなくなるものですからね。(^^;)
グリーンカーボランダム16番(略称GC#16)は、砥石屋さんで購入できます。
小売りは1kg単位で、1kgあたり1,000円前後です。
なお、ケミコンの頭にGC#16を接着する場合、1回では粒子がまばらになってしまいますから、エポキシ系接着剤を塗
ってGC#16を振りかけ、接着剤が固まりかけたら、その上にまた新しい接着剤を塗ってGC#16を振りかけ、さらに、
接着剤が固まりかけたら、その上にまた接着剤を塗ってGC#16を振りかけるという様に、3回繰り返してGC#16を分
厚く盛り上げます。
ケミコンにGC#16を接着する際は、基板を組み立てた後ではなく、ケミコン単体の段階で接着処理をした方が効率的で
す。
DSIX第10.5世代機の写真では、GC#16をケミコンに接着するのを忘れたため、一番最後にGC#16を接着してい
ますが、こうすると振りかけた際にこぼれ落ちた粒が周囲の部品の間に入り込んでしまい、取り出すのに大変苦労します。
ケミコン単体の段階で、下図の写真のように、クリップに挟んで自立させて作業をすると良いでしょう。
なお、GC#16は非常に硬い素材ですから、ガラスに傷をつけないよう注意してください。
GC#16の微粉末が眼鏡拭きの布に付いたりすると、眼鏡のレンズが傷だらけになります。
また、コピー機のガラスの上にGC#16の微粉が落ちているのに気づかずに布でガラスを拭いたりすると、「ジャリジャ
リッ!」という感触が手に伝わり、原稿を載せるガラスに、永遠に消せない白い筋が刻み込まれてしまいます。
コピー機や眼鏡等の近くでGC#16を取り扱うのは、極力避けましょう。
…………「ジャリジャリッ!」の経験者、柴崎 功 より。
ケミコンをクリップに挟んでGC#16の接着処理を行っている写真です。